室戸市の幸を全国に届ける「うみ路」
2015.11.13
テーマ:土佐のイチオシ
こんにちは、おいしいものが大好きな「かつお三兄弟」です。
今日は、僕たちの友達である「マルソウダガツオ」が、様々なメディアに取り上げられるほど有名なコンフィとなって人気を博しているとの噂を聞きつけ、室戸市に行ってみました。
お伺いしたのは、室戸市の特産品であるトコブシや青のりなどの養殖・加工・販売などを手掛ける、2013年設立の「一般社団法人 うみ路」の養殖施設です。
「室戸で育つ食材の美味しさと共に、食材を育てる生産者の想いも一緒に届ける」がコンセプトの「うみ路」では、養殖以外に、室戸穫れ食材などの販売や室戸のことを知ってもらうための交流イベント、地域の資源を活かした新しい商品の開発や海藻類の研究なども行い、室戸食材のブランド化に取り組んでいるんだそうです。
そんな、「うみ路」を立ち上げたのは、岡山県出身の蜂谷さん。
蜂谷さんは、水産業に関する知識や技術を学ぶために高知大学農学部に進学、在学中に訪れた室戸市の海洋資源の豊かさに惹かれ、その地域資源を活かした事業をしようと室戸市に移り住んだそうです。
なんと、その時にまとめたアイデアは、「学生ビジネスプランコンテスト」の全国大会で、みごと文部科学大臣賞を受賞したそうですよ。
早速、そんな蜂谷さんの想いがいっぱい詰まった養殖施設を見学させて頂きました。
まず目に飛び込んで来たのは、大小様々な青のりの水槽。
青のりは最初指先に乗るほどの大きさですが、成長するにつれ、徐々に大きな水槽へと移していくんだそうです。どんどん大きく成長している青のりの様子を見ることができましたよ。
近年、世界的に魚の消費量が増加しており、漁業規制の強化につれて養殖が増える傾向にあるそうですが、養殖の増加に伴い、魚の糞尿や餌の食べ残しが原因で、環境へ負荷をかけている問題があるそうです。
青のりなどの海藻には水を浄化する働きがあります。
魚介類の陸上養殖の一層の増加が予想される現在、青のりの陸上養殖は、水質をキレイにする海藻を育てて水を浄化するという、1つのビジネスモデルの研究としても役立っているそうですよ。
海藻は水をキレイにするだけではなく、育つと食べられるという、一石二鳥のビジネスモデルですよね♪
青のりを育てている水槽の隣には、蜂谷さんが開発した「ヤイロトコブシ」の水槽がありました。
生息する場所になじむよう、食べる餌で貝の色を変えるというトコブシの習性を活かし、ワカメを食べて青くなったら、次はテングサを食べさせ赤色を加えるという方法で、何色もの色をもつ鮮やかなトコブシに育てているそうです。
こちらの養殖施設で育てられた青のりは、乾燥青のりやふりかけ、トコブシは西京漬けなどの美味しい商品になっているんですよ。
このほか、「うみ路」には室戸の漁港で多く水揚げされるマルソウダガツオを使用した人気商品、「むろっとのコンフィ」があります。
マルソウダガツオは鮮度を保つのが難しいばかりか、大量に水揚げされると価格が低迷します。このマルソウダガツオを新鮮なうちに加工して、長期保存にも適した新たな商品を生み出せないかと考えた蜂谷さんが、様々な人のアドバイスや地元の女性たちの協力のもと、人気のコンフィに仕上げたそうです。
コンフィとは、オイルに浸して低温でゆっくり加熱するフランスの調理法。「むろっとのコンフィ」は、そのもの自体の美味しさを楽しむだけではなく、ソテーやパスタなど、様々なアレンジ料理に使えるという多様性も備えた優れものなんですよ♪
現在「うみ路」では、「室戸世界ジオパークセンター」内で、「ジオカフェ」なども運営しているんだそうです。
今後は、「今までに無かった陸上養殖の技術を確立していく他、地域の方がやりたいと思っていることを実現できるよう、お手伝いもしたい」と語る蜂谷さん。
今後の展開にも目が離せませんね♪
●一般社団法人 うみ路
「むろっとのコンフィ」をはじめ、高知の美味しい特産品がもらえる定期預金「土佐からの便り定期」はこちら!
https://www.kochi-bank.co.jp/yosakoi-okyaku/service/teiki_tosakaranotayori/index.html
最近の投稿
テーマ
カレンダー
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |