土佐の三大祭りのひとつ「久礼八幡宮大祭」
2016.8.19
テーマ:ろいろいしゆう記
最終更新日:2023年6月30日
今日は、中土佐町久礼(高知県高岡郡)に戦国時代から伝わり、土佐の三大祭りのひとつにも数えられる「久礼八幡宮大祭」をご紹介します。このお祭りは、五穀豊穣の祈願と感謝の意を込めて、毎年旧暦の8月14・15日に行われ、今年は9月14・15日に開催されます。
見どころは、重さ約1tもの松明(たいまつ)を掲げた男衆が、深夜から明け方にかけ町内を練り歩く「御神穀(おみこく)さん」や、太鼓と太鼓をぶつけ合って競う「喧嘩太鼓」など、盛りだくさん。普段は静かな漁師町ですが、この時ばかりは、酒と汗の匂い、火花や勇ましい掛け声が飛び交い、沿道を埋め尽くす見物人も巻き込んで熱く長い祭りが繰り広げられるんですよ。
「久礼八幡宮大祭」は、お祭りで使用する鼻高面(天狗のように鼻の高い面)に「《現代語訳》それまで使用していた面が古くなったので新しく作る 正徳元年」との墨書銘があったことから、推定1500年代には催されていたと伝えられています。
「御神穀さん」の「御神穀」とは、神に捧げる穀物という意味があります。祭りの夜、深夜0時を廻った頃、その年の「頭屋(とうや)」を務める男衆の家から、収穫した新米や餅等を「久礼八幡宮」に奉献するための行列が出発します。その行列を先導するのが、轟々と火を上げる大松明です。頭屋の男衆は、地区の名誉をかけて大松明を担ぎ、火の粉をかぶりながら、社殿を目指して練り歩くのです。
大松明、小松明に続くのは、氏子である各地区の大太鼓の列です。大太鼓は威勢のいい若者衆6人がかりで担ぎ、ドンドンドンと三拍子のリズムを打ちながら、大松明のすぐ後ろの場所を位置取りしようと練り歩きます。途中、他の地区の隊列に遭遇すると、一斉に太鼓同士をぶつけ合って競う「喧嘩太鼓」が始まります。ぶつかり合い、太鼓が打てなくなった方が負け。ぶつかり合う音や様子は、見る者の心を揺さぶる迫力がありますよ!
大松明が作られる理由は、虫追い行事の流れを組むとも、また、お神酒を作る巫女さんの手元を明るくするためともいわれています。行列がいよいよゴールに近づくと、お神酒を作るために必要な湧水が出るといわれる神社近くの川で水をくみ、社殿に向かいます。「御神穀」と湧水の奉納が終わると、役目を果たした大松明は境内に投げ出され、その燃え残りを拾いあう「熾き拾い(おきひろい)」が行われます。松明の燃え残りは、無病息災・家内安全の御利益があると言い伝えられているので、大松明の周りには大勢の人が集まるんですよ。
翌日の15日は、神様の年に一度の浜遊び「御神幸(おばなれ)」の日。「久礼八幡宮」の社殿から神様を乗せた神輿が行列をなして、「ふるさと海岸」に準備された御旅所までを巡行します。その他、竹練りや獅子舞、天狗の舞、14日には花火大会も行われます。みなさんも、土佐の三大祭りのひとつ「久礼八幡宮大祭」を見に行ってみてはいかがでしょうか?
●開催場所/久礼八幡宮(高知県高岡郡中土佐町久礼6515)
問合せTEL0889-52-2473(中土佐町 水産商工課) https://www.town.nakatosa.lg.jp/
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