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宿毛市の歴史やゆかりの人物を紹介する「宿毛歴史館」と「宿毛まちのえき 林邸」!

2019.2.22

テーマ:ろいろいしゆう記

高知の歴史に詳しい「歴史じいさん」です。
高知県の西南部に位置する宿毛市は、幕末から明治にかけて活躍した人材を数多く輩出した町です。今回は、まず、宿毛市の歴史やゆかりの人物について紹介している「宿毛歴史館」にお伺いしました。

  

「宿毛歴史館」には、宿毛市にゆかりのある人物の資料を展示している「人物展示室」と、宿毛市の歴史や文化を紹介している「歴史展示室」があり、年に1度企画展なども開催しています。
人物展示室には、宿毛市出身で第二次世界大戦後に内閣総理大臣として日本をリードした、あの「吉田茂」!兄である日産自動車の前身といわれる快進社や小松製作所などを創業した「竹内明太郎(めいたろう)」、2人の父親で実業家・政治家として活躍した「竹内綱(つな)」が展示されています。他にも東京専門学校(現在の早稲田大学)創立の中心メンバーで“建学の母”とも言われている「小野梓」、農商務大臣や逓信大臣を歴任した「林有造(ゆうぞう)」など、名だたる人物の業績や遺品を見て回ることができます。

  

歴史展示室では、宿毛市の歴史や文化、歴代領主やその人物にゆかりの品々などを展示。ほかにも江戸時代に城下町として栄えた宿毛の町並みを再現した模型、宿毛市で発見された旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代の土器や石器なども見ることができます。
館内には、タッチパネルやモニターが設置されており、知りたい情報やオリジナルの映像を楽しむこともできますよ。

  

「宿毛歴史館」の南側には、林有造が明治22年(1889年)に建てた邸宅を改修した「宿毛まちのえき 林邸」があります。
林家は、近代日本初となる、三代続けて大臣を輩出した政治家の家であり、邸宅は自由民権運動の本拠地として重要な役割を担ってきた歴史的建造物です。当時の木材をできる限り使用して復元された趣のある建物は、高知県木の文化賞・木造建築物及び木造建造物の部を受賞しています。
1階には、3間32畳にもなる座敷や有造の部屋を利用した資料室などがあり、開放的な窓からは樹齢約200年の山桜などを愛でることができます。2階には、政治家の家ならではの見張り部屋を兼ねた書生部屋や、1番こだわったといわれる月見の間などがあります。月見の間は月を愛でながら宴会が出来る造りになっているそうですよ!

  

林邸の部屋(資料室を除く)や、アイランドキッチンを設置した「みんなのキッチン」はレンタルが可能。お茶会やワークショップを開催したり、おきゃく(宴会)にも利用できます。そのほか、トイレやシャワー室も完備しているので、サイクリストの方などの休憩場所としてもオススメです。4月からはカフェも開始するそうなので、風情ある建物をゆったり堪能してくださいね♪

●宿毛市立 宿毛歴史館 高知県宿毛市中央2-7-14 3F
TEL0880-63-5496 http://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-26/p010804.html
●宿毛まちのえき 林邸 高知県宿毛市中央3-1-3
TEL0880-79-0563 http://www.city.sukumo.kochi.jp/docs-18/p300427.html