植物性乳酸菌を豊富に含んだ日本で唯一の完全発酵茶
2017.4.7
テーマ:土佐のイチオシ
最終更新日:2025年1月23日
大豊町は、四国山地の中央部、徳島県との県境の町。面積の約88%を山林が占めており、水稲栽培をはじめ農業が盛んに行われているほか、ラフティングのメッカとして知られる吉野川を有し、山と川の雄大な自然に恵まれた町です。また、全国三薬師の一つ「豊楽寺(国宝)」や、日本一の大杉として名高い「杉の大スギ(国の特別天然記念物)」、土佐の三大番所のひとつであった「旧立川番所書院(国の重要文化財)」など、国の重要な建造物や美しい自然が多く残っています。
さて、今日のお目当ての「お茶」。お茶は製造方法(発酵)の違いによって緑茶(不発酵茶)、烏龍茶(半発酵茶)、紅茶(完全発酵茶)などに分類されます。大豊町の「碁石茶」は、日本で唯一の「後発酵茶」。中国・雲南省の酸茶がルーツと言われている「碁石茶」は、江戸時代には土佐藩を代表する主要生産物のひとつとなり、以来400年余続く伝統製法を守り、受け継いできたお茶です。
「碁石茶」の茶葉は、無農薬で栽培した山茶とヤブキタを使用しています。収穫した茶葉を蒸した後、1週間ほどかけてカビ付けを行う一次発酵、杉材の桶で重石を乗せて漬け込む二次発酵と、二段階の発酵(後発酵)を経て、植物性乳酸菌を豊富に含んだ「碁石茶」ができあがるんですよ。仕上げの段階で天日干しをする際、裁断された茶葉をムシロに広げた姿が碁盤に碁石を並べたように見えることが、「碁石茶」の名前の由来だそうです。
「碁石茶」は、ほのかに甘酸っぱい味わいと香り、独特の風味、そしてタンニンが少ないことが特徴です。味わいのバランスは赤いワインに例えられることも!碁石茶に含まれる植物性乳酸菌は、世界的に有名な中国のプーアル茶の20倍以上とも言われており、善玉菌であるビフィズス菌を増やして、大腸菌などの悪玉菌の働きを抑えることができるそうです。整腸作用が高まるのはもちろん、美肌にも効果的なんだそうですよ。
現在、「碁石茶」を生産している農家は大豊町内のわずか8軒。健康ブームで全国から注目を集めるものの、年に1回しか収穫できない「碁石茶」は生産量も限られ、希少性が高いんです。そんな「碁石茶」を気軽にいただけるカートカン入り碁石茶ドリンクやティーバッグは、農林水産省の外郭団体「食品産業センター」が定める地域ブランド基準制度「本場の本物」に認定されているそうです。
「碁石茶」は、日本一の大杉として知られる「杉の大スギ」の近くにある「道の駅 大杉」で購入できるほか、「大豊町碁石茶協同組合」に直接連絡をしても注文できますよ。
完成までに60日間の手間と時間を掛けて作られた大豊町自慢の「碁石茶」をぜひ味わってみて下さい。
●道の駅 大杉 高知県長岡郡大豊町杉743-1
TEL0887-72-1417
取材協力/大豊町碁石茶協同組合 TEL0887-73-1818
☆★「碁石茶商品」をはじめ、高知の美味しい特産品がもらえる☆★
定期預金「土佐からの便り定期」はこちら!
☆★ーーーーーーーーーーーーーーーーー☆★
高知をこじゃんと応援中!
よさこいおきゃく支店とは?
申し込み方法がよりスマートになりました!
→口座開設申込みの流れ
高知のおきゃく文化をご紹介!
☆★ーーーーーーーーーーーーーーーーー☆★
最近の投稿
テーマ