伝統技法と熟練の技が成す高品質の土佐打刃物
2016.7.15
テーマ:土佐のイチオシ
最終更新日:2024年11月18日
私の故郷である高知県は暖かく雨が多いことから良木に恵まれ、古くから林業が盛んに行われてきました。そのため、樹木を伐採する道具の需要も多く、打刃物は林業と共に長い歴史を刻んできました。
そうして、発展を続けてきた「土佐打刃物」は、日本刀を作る技術から生まれた秘伝の「自由鍛造」を引き継いでいます。素材は、日本刀の素材である安木鋼(やすきはがね)と軟らかな地金。硬度の異なる素材を合わせて鍛錬・成形することで、”切れ味、耐久性、研ぎやすさ”を身上とする「土佐打刃物」は、日本三大刃物のひとつと言われています。
須崎市には、そんな鍛造技術と伝統技法を受け継ぎ「土佐打刃物」を作る、昭和48年創業の「迫田刃物」があります。
一代目の迫田春義さんは、鋼や鉄に関する仕事や実家の鍛造業の手伝いを経て、包丁専門工房の「迫田刃物」を開業し、その知識や専門技術を駆使した技法で「土佐打刃物」の包丁を製作。長年かけて築き上げた鍛造技法と、火造りや焼入れ、焼き戻しなどの温度管理を徹底することで、鋼の質を損なわずに、より高品質の包丁を作り出しています。
平成9年には「土佐の匠」、平成12年には経済産業大臣指定伝統的工芸品「土佐打刃物 総合部門」の「伝統工芸士」の認定も受けているんですよ。
二代目の迫田剛さんは、福井県越前市の刃物店で修行後、日本有数の砥ぎ師に師事し、その後「迫田刃物」の包丁砥ぎ師として従事。
春義さんが焼き入れまでした包丁の歪みを剛さんが整え、水研機やグライダーで粗研ぎして刃口の厚みを調整した後、磨き、削り、研ぎなど、何十もの工程を丁寧に仕上げ、包丁の切れやすさと完成度を高めています。
こちらは「土佐黒打ち包丁」です。
黒打ち仕上げといって、包丁の刃の全体を削らず、刃先の方だけを削り、あえて酸化皮膜(黒い部分)を残した趣きのある包丁です。酸化皮膜が残っているため、錆びにくい包丁としても定評があるんですよ。
包丁は、一般的な万能型包丁や洋食調理用の牛刀、野菜専用の菜切り包丁や刺身を切る時などに最適な柳刃包丁など、様々な種類があります。
また、「迫田刃物」では、道具を大切にする心や包丁文化の継承のため、包丁の製造や砥ぎ体験も行っているんだそうですよ。一家に1本、良い包丁を置いておくと料理がもっと楽しくなるハズですよ♪
●迫田刃物 高知県須崎市神田781
TEL0889-43-1907 https://sakodahamono.com/
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