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「逆打ち」でお遍路

2016.7.20

テーマ:ろいろいしゆう記

最終更新日:2024年11月18日

四国にある88カ所のお寺を巡礼するお遍路
約1200年前に弘法大師空海が人々を救うために開いた88カ所のお寺を巡ることで、弘法大師の功徳を得ることができるとされています。

昔、参拝する際に巡礼者がお寺に「お札」を打ち付けたことから、お遍路で巡るお寺のことを「札所」と言い、お遍路で札所にお参りすることを「打つ」と言います。

お遍路で札所を巡る順番にルールはありませんが、一般的には第1番札所である霊山寺(徳島県鳴門市)から第88番札所大窪寺(香川県さぬき市)へと番号順に四国を右回りに巡る「順打ち」が基本とされ、反対に第88番札所から第1番札所へと四国を左回りに巡ることを「逆打ち」と呼びます。
お遍路道にある案内板や道しるべなどは「順打ち」を想定して設置されているため、「逆打ち」は道に迷うなどの苦労が多く、難易度が高いとされています。

第30番札所 善楽寺

第30番札所 善楽寺

お遍路の「逆打ち」には、平安時代の豪農衛門三郎の有名な言い伝えがあります。

『強欲で民からの信望もない衛門三郎は、ある日、門前に現れた托鉢の僧を家人に命じて追い返しました。しかし、翌日もその翌日も托鉢の修行に僧は現れ、立腹した衛門三郎は僧侶の托鉢の鉢を叩き落して割ってしまいました。その日以来、衛門三郎の家は次々と不幸に見舞われるようになり、8人いた子供達は一人残らず亡くなってしまいました。深い悲しみの中、あのときの僧が弘法大師であったことに気づいた衛門三郎は、自らの行いを反省し弘法大師に許しを請うために大師の後を追い、何度も四国を巡ります。20回巡礼を重ねても大師に巡りあうことが叶わず、21回目に逆路をたどると、ようやく衛門三郎は探し求めた弘法大師とめぐり会うことができたのでした。』

この出来事が閏(うるう)年の丙申(ひのえさる)年であったとされることから、閏年の丙申に「逆打ち」でお遍路すると、3倍のご利益があると言われているのです。
この丙申の年にあたる2016年の今年は、お遍路さんの数もいつもの年と比べると急増し、観光バスで行く「逆打ち」ツアーも人気なのだそう。

数年前から続くパワースポットブームで神社仏閣巡りの人気も高まり、観光や健康志向、あるいは自分探しなど、現代では様々な目的で巡られているお遍路。
4年に一度の閏年であり、さらに60年に一度の丙申の今年は「特別な」お遍路体験ができるかもしれませんね。

■21回目で訪れた再会~特別な出来事とは!?

>>「逆打ち」でお遍路~衛門三郎伝説~

 

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